1月9日、イタリア・フィレンツェで開催中のピッティ・イマージネ・ウオモのメインイベントの一つ、「ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)」のランウェイショーがレオポルダ駅で行なわれた。上質な素材と手の込んだテクニックを駆使した「ディーゼル」のプレミアムラインはウィメンズに続き、今シーズンからアンドレアス・メルボスタッドがメンズデザイナーを兼任。これまでのデザインチーム体制から一新されたメンズコレクションは、メタルバッジやスタッズをふんだんに使用した、ロックなムードが漂う力強い男性像だ。
キーマテリアルはもちろんレザー。ライダースやバイカーパンツといったロックのアイコンと、オフィサージャケットやM-65といったミリタリーの象徴的なアイテムに、様々な加工を施してブランドらしいコンテンポラリーな印象に仕上げている。
キーアイテムの一つであるラバーコーティングしたレザーのバイカーパンツは、歩くたびにまるで夜の街のネオンの輝きを反射しながらバイクで駆け抜けているような光沢を放つ。スタッズがびっしりと散りばめられたライダースにはハイゲージのタートルニットやシンプルなシャツを合わせることで、シックでモダンな印象を崩さない。ミニマルなスーツの上には、ファーをたっぷりライナーにあしらったボリュームたっぷりのモッズコートを羽織るなど、タフさを強調する味付けも盛りだくさんだ。
カラーは黒のトーン・オーン・トーンがメインだが、時にはガンメタルやシルバーの近未来的なスタイルも。ランウェイに沿って両壁に配されたデジタルサイネージがミュージックやモデルとリンクして光る演出が、フューチャリスティックなムードを一層盛り上げた。
【ディーゼル ブラック ゴールド 2014-15年秋冬ピッティ・メンズ ルック】