2014-15秋冬パリ・コレクションが24日、開幕した。3月5日までに公式スケジュールだけで約100のブランドがショーやプレゼンテーションを発表する。
初日の24日は、若手ブランドのショーがメインで、モノトーンの色使いや、メンズライクなテーラード、スポーツウエアをベースに部分的にパターンを崩して遊ぶデザインが目立った。
秀逸なパターンによる着た時のシルエットの美しさに定評のある「セドリック シャルリエ(CEDRIC CHARLIER)」は今シーズン、クロコダイルやパイソンといった爬虫類からインスピレーションを得てこれまでより少し逞しい印象に。とはいっても爬虫類のリアルレザーを使うのではなく、クロコダイルの脚の形、ウロコの模様といった"見た目"に着想を得てパターンやプリント、織りに取り入れている。深みのあるグリーンやブルーグレーがキーカラーなのはそのためだ。
メンズライクなオーバーサイズのコートは、アームホールを広く採り袖は太くたくましい。カシミアコートの背中にはグラデーション染めでクロコダイルの背中の模様を施している。模様はプリントだけではなく、うろこ状に編んだ立体的なニットのトップスや、部分的に大きな穴を開けたファージャケットでも表現。スカートは裾を尻尾のように変形させている。ともすればゴツイ印象になる着想現だが、テーマはあくまでお遊び。仕上がりはあくまでエレガント且つフェミニンなところに実力を見る。
【セドリック シャルリエ?2014-15年秋冬コレクション 全ルック】
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