ファッション

「ヌメロ ヴェントゥーノ」2014-15年秋冬ピッティ ヴェールを脱いだ「イタリア発大人カワイイ系」

 アレッサンドロ・デラクアのデザインで、ウィメンズではトレンドを的確に表現することでも評価の高い「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」が初のメンズ・コレクションをお披露目した。ルック数は、ブランド名にもなっている、デラクアのラッキーナンバーにちなみ21体。いずれも過去のウィメンズ・コレクション、例えばブランドロゴ入りのネオプレンスウェットや、ニードルパンチでチェックシャツとつなげたケーブルニット、ビジュー付きの靴下などをメンズにアレンジした「イタリア発大人カワイイ系」だ。デラクアが大好きなベージュとネイビー、ビリジアンのレースで作ったスーツなどもある。

 デラクアは、「マスキュリンとフェミニンを融合することで生まれる神秘性に興味がある。たとえばレースは女性的な素材だが、それをスーツというタフなスタイルに用いれば、新たな魅力が備わるだろう」とコメント。「ケンゾー(KENZO)」や「カルヴェン(CARVEN)」が牽引した、ポップなジェンダーレススタイルが、さらに広がっていることを印象付けた。

 最近のデラクアの魅力は、自身も話すとおり「ファッションだけにとらわれない」ことだ。初コレクションには「EFFORTLESS(直訳は『頑張り過ぎない』)」の文字を加えたスウェットなど、「ファッションヴィクティムにはなりたくない。でも、無頓着でもいられない」という男性に向け、「自分らしく適度に頑張ればいい」というリアリティに溢れるメッセージを発信。それがリラックスシルエットや、着る人も見る人も笑顔にさせるカラーパレット、なにより温かみを感じる素材使いなどに結実した。価格は、ウィメンズより若干手頃になるようだ。

ヌメロ ヴェントゥーノ 2014-15年秋冬ピッティ 全ルック

2014-15年秋冬ピッティ 関連記事一覧

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。