「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」の2014年プレフォールは、秋の森の木々からインスパイアされた。四季のある国、日本の森の木の葉は秋が深まると濃い緑から黄色、赤へと変化していく。そんな鮮やかな木々の色に土や木の幹の茶、空や水の青を組み合わせてカラーブロックやパイピンク、リバーシブルなどに取り入れている。木の年輪のような曲線使いは丸みを帯びたコートのパターンやプリントで表現している。
注目は、東レの生地「エクセーヌ」を2色ボンディングしたリバーシブルのコート。「エクセーヌ」は、スエード調の柔らかさが特徴だが、それを2枚ボンディングすることで、滑らかさを保ちつつ、丸みのあるフォルムを実現した。
着る人にとって"2度おいしい"リバーシブルの技は、ダブルフェイスのアンゴラ・ウールのコートにも採用。アームホールを広く採ることで、身体を優しく包み込む。また、ダブルフェイスの縫い合わせは手作業により縫い目を表に見せず、自然な丸みを実現している。いずれもまるでブランケットを羽織るような優しい感覚を着る人に与える。
色柄と素材のハイブリッドは引き続き。鮮やかな色をチェックやヘリンボーンなどの柄、さまざまな素材とミックスして見た目にも楽しいコーディネイトを提案している。