「パブリック スクール(PUBLIC SCHOOL)」は6月からメンズとウィメンズおよびプレ・コレクションを1つのショーで発表する。毎年6月と12月にショーを行い、それぞれコレクション1(プレ・スプリングと春夏)、コレクション2(プレ・フォールと秋冬)と呼ぶ。
ダオ・イー・チャオ(Dao-Yi Chow)「パブリック スクール」クリエイティブ・ディレクターは「メンズとウィメンズを統合し、年に2回コレクションを発表することでより統一したメッセージを伝えられる。また、プロセス全体的に余裕が生まれ、カレンダーに追われることなくコレクションを楽しむことができる。決して楽ではないが、楽しくなるだろう」とコメント。マックスウェル・オスボーン(Maxwell Osborne)=クリエイティブ・ディレクターは「もともとわれわれのウィメンズはメンズコレクションの延長線上で始まった。メンズのピースを、われわれの女友達でも楽しめるように作った。メンズとウィメンズを同時に発表したほうが反響が良かったと感じた」と語った。アンソニー・ランドロー(Anthony Landereau)=パブリック スクール社長は「われわれは常にベストな結果を達成することを考えている。コレクション1と2でそれぞれ統一されたコンセプトを設けることにより、インパクトのある内容の濃いコレクションを作ることができる。さらに、前からプレ・コレクションは規模が小さく、デリバリーも1回だったにも関わらず売り上げは一番良かった。そのプレ・コレクションを拡大できる意味は大きい。メンズ・コレクションを通常通りのカレンダーより1カ月早く発表できることはショーの質が高まるだけでなく、デリバリーも早くなる」。
「DKNY」のクリエイティブ・ディレクターも務める両氏だが、同ブランドではコレクションの統合は考えていないという。オスボーンは「この決断により、『パブリック スクール』と『DKNY』の間の時間を稼ぐことができる。今までのように、3日以内に2つのショーを別々のチームで手掛けるのはなかなか大変だ。2つのショーを手掛けるデザイナーは他にもいるが、別の都市で発表するショーであることが多く、ショーの間に期間が空くのでそれが可能なのだと思う」とコメント。また、メンズのファッションウイーク中の7月や1月、ウィメンズ・ファッション・ウイーク中の9月と2月は消費者向けのイベントやショップを開催する予定だ。なお、「バーバリー(BURBERRY)」や「トム フォード(TOM FORD)」はメンズとウィメンズのショーを統合し、オンシーズンのコレクションを発表する一方で「グッチ(GUCCI)」は従来通りのスケジュールでメンズとウィメンズのショーを統合する。
【関連記事】
「グッチ」がメンズとウィメンズのショーを統合
「トム フォード」がランウエイショーのスケジュールを変更 オンシーズンのコレクションを発表
ダオ・イー・チャオとマックスウェル・オスボーン=クリエイティブ・ディレクター
LISA LOCKWOOD訳 WWDジャパン編集部