「リミフゥ(LIMI FEU)」は、東京で4年ぶりとなる2014-15年秋冬コレクションを恵比寿ガーデン ルームで発表した。ショーは、サーカス小屋のようなテントをフロアの4つ角に立てた会場で、アコーディオン奏者の桑山哲也のノスタルジックな生演奏が流れてスタート。前半は、サスペンダー付きのハイウエストパンツにたっぷりとボリュームを持たせたシャツを合わせたり、後身頃だけ丸みを持たせたスーツと同素材のワイドパンツをセットアップしたりするなどマニッシュでボーイッシュな印象が強い。
黒一色にドット柄を加えたスタイリングから、後半にかけてリラックスした淡いグレートーンのワンピースや、スーツ地を採用したキャミソールドレスなどが登場し、除々にフェミニンな印象に。得意とするオーバーサイズのパンツスタイルだけでなく、リブ編みのニットをミックスしたトップスやワンピースなども多く登場し、女性らしいラインを強調した。
ラストには、モデル全員が登場し、拍手でデザイナーの山本里美の歓迎。フロントローでショーを観覧していた山本耀司は、「彼女は、僕にはないパンクスピリットを持っている。僕はただひねくれているだけ(笑)」と娘の久々のショー発表について喜びを語った。