「フェノメノン」が、「ヴァーサス トーキョー」の一環として3月23日に予定していた、2013-14年秋冬ファッションショーの中止を決めた。これは、今月グループ会社のスワッガーと共に破さん法の適用を東京地裁に申請したことなどを考慮したもの。「フェノメノン」を手掛けるアリソン社は、スワッガーの負債を連帯保証することになっていた。ただ、引き続き「フェノメノン」はブランド運営を継続する意向で、バッカーを探している模様だ。
これを受け、当初「フェノメノン」が「ガンリュウ」や「ファセッタズム」「ミスター ジェントルマン」と参加する予定だったイベント「ヴァーサス トーキョー」は、SKATETHINGの「C.E」と、熊谷隆志の「ネイサンス」を新たに招き、5ブランドでショーを開催する。
このイベントを手掛ける吉井雄一運営のセレクトショップ「ザ・コンテンポラリー フィックス」は、2週間前に「フェノメノン」の13年春夏コレクションを発売したばかり。ただし、通常開催するパーティは見送った。同店によると、最新コレクションの売れ行きはいつも以上に順調。「『フェノメノン』を手掛ける会社が倒産した影響ではなく、同ブランドの人気や認知度がますます向上しているため」ととらえている。