東急不動産は11月27日、代官山駅入り口交差点の「代官山ラヴェリア」跡地の複合施設「テノハ ダイカンヤマ(TENOHA DAIKANYAMA)」を関係者に公開した。オープンは28日。敷地面積は3877平方メートルで、コンセプトは「代官山発の新しいビジネスとライフスタイルを創造する5年間限定施設」。「代官山ラヴェリア」の建物はそのままに、ライフスタイルショップ「テノハ & スタイル ストア(TENOHA & STYLE STORE)」、イタリアンレストラン「テノハ & スタイル レストラン(TENOHA & STYLE RESTAURANT)」、シェアオフィスの「テノハ ラボ(TENOHA LAB)」、日本初上陸となるイタリアのカフェ「ボンドルフィボンカフェ(BONDOLFI BONCAFFE)」がそろう。
「テノハ &スタイル ストア」では、家具や生活雑貨をはじめ、国内のブランドを中心としたウィメンズウエアや食品を販売。入り口付近には、30?45日ごとに刷新する特設スペースを設置した。第1弾は「30名のつくり手が選ぶクリスマスキ?フト」で、プロダクトデザイナーの山崎宏や大村卓らのクリエイターが選ぶギフトを展示販売する。同ショップはECサイト「スタイルストア」を手掛けるエンファクトリーと協業しており、今後ウェブ上での販売も検討するという。ストアとつながっている「テノハ &スタイル レストラン」は、代官山の「トラットリア イルチルコロ」が監修した約140席のレストラン。昼は野菜を豊富に使ったプレートや石釜ピザ、夜は500円の小皿料理から7000円のコースまで、ワインとともに幅広くラインアップする。
貸オフィス「テノハ ラボ」は、1階のコワーキングスペースと2階のオフィスで構成。「スタジオ」は月額1万5000円で会員登録ができるほか、1時間1000円での利用も可能だ。2階は法人登記が可能なスペースで、デスクが3万円?、個室が10万円?。クリエイターを中心に会員を募集しており、「テノハ ラボ」会員の作品は「&スタイル ストア」での販売も予定している。「ボンドルフィボンカフェ」は、1855年にイタリア・ローマで誕生し、150年以上の歴史を持つ日本初上陸のカフェで、エスプレッソなどのカフェメニューとアルコールを用意する。「テノハ ラボ」の会員はエスプレッソなどの一部メニューを特別価格で購入できる。
外観の植物は「グランツリー武蔵小杉」などのディレクションも手掛けた「ソルソファーム」が担当し、緑豊かに仕上げた。屋外にもベンチやテーブルを多数設置し、長時間の滞在をねらう。