サザビーリーグの「ロンハーマン(RON HERMAN)」は7月18日、神奈川県の逗子マリーナに新店舗をオープンする。逗子は創業者の鈴木陸三・会長の生まれ故郷でもあり、現在も別宅を構えるお膝元。17日には関係者向けに店内を公開するとともに、オープニングパーティーを開いた。売り場面積は約295平方メートルで、12店舗あるこれまでの既存店の中で、最小ながらも、海に面した白を基調にした内装で、アーチ型の窓からはヨットハーバーや湘南の海を楽しめる開放感と、一格上の空間演出や品ぞろえが特徴だ。「ロンハーマンカフェ」を併設し、長く逗子マリーナでブライダルを行ってきたリビエラ東京と協業してウエディング事業も展開する。店舗横にはヨットハーバー前にソファーを配したコーナーもあり、ラグジュアリー感は満載。三根弘毅サザビーリーグ執行役員ロンハーマン・ジェネラルマネジャーは「お財布を持たなくてもいいから、遊びに来てほしい。ここにしかないものがそろっている」と話す。
ウィメンズでは、「ロンハーマン」初となる「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」をはじめ、「ザ ロウ(THE ROW)」、LA発のニットブランド「ジ エルダー ステイトマン(THE ELDER STATESMAN)」などのブランドをラインアップ。「ロンハーマン」が得意とする抜け感のあるラグジュアリー×ベーシックのミックススタイルを提案する。「ザ ロウ」の300万円のミンクのコートや「クロエ(CHLOE)」のファーコートなど、高価格帯のアイテムに加え、「ティファニー(TIFFANY)」のビンテージカレッジリングなど、1点ものも多く取り扱っている。既存店のウッディーな内装とは異なり、壁や床材にはモルタルを使用。ヨーロッパやサンタフェから買い付けたオブジェやアート作品を店内に飾っている。
店内奥のメンズのコーナーではメンズも「ボッテガ ヴェネタ」「ジル・サンダー(JIL SANDER)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」などのブランドがそろう。目玉は、直営店以外では世界初となる「ビズビム(VISVIM)」のコーナーショップだ。中村ヒロキ・デザイナー自らディレクションを担当。伝統工芸を駆使したTシャツやシャツなどの同店限定アイテムや150万円級のシャツの他、壁面に飾られたノッティング手法を用いたオリジナルの大型タペストリーにも注目だ。
根岸由香里「ロンハーマン」ウィメンズディレクターは「『ロンハーマン』を日本でスタートした頃から海沿いでの出店を希望しており、今回念願が叶った。『ロンハーマン』らしさはそのままに、千駄ヶ谷や六本木の店舗よりもラグジュアリーな店作りになっている。お客様にモノだけでなく、ゆったりとした接客や特別な経験を提供し、遠くからわざわざ来たいと思っていただけるようなショップにしたい」と語った。
海が一望できる「ロンハーマンカフェ」では、ブライダル事業を手掛けるリビエラ東京とコラボした新業態「リビエラウエディング ロンハーマン」をスタート。併設するサロンでは「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」やルーマニアの「マリア ルチア ホハン(MARIA LUCIA HOHAN)」などのウエディングドレス、「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」や「シャーロット オリンピア(CHARLOTTE OLYMPIA)」のシューズがそろう。ドレスは全てセルドレスとして取り扱っており、価格は30万~130万円。秋からウエディングのサービスを開始する予定だが、すでに予約しているカップルもいるという。引き出物には非売品のタオルセットやコップなど、希少性の高いアイテムを用意する。
??ロンハーマン 逗子マリーナ店
住所:神奈川県逗子市小坪5-23-10
営業時間:11:00-19:00
定休日:無休