今日からスタートした「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」。渋谷ヒカリエで行なわれたオープニングセレモニーには、安室奈美恵ちゃんが登場。JFWの一般メディアへの波及効果を考えれば、よく頑張ってブッキングしたと思う。
続いて「ファセッタズム」(落合宏理)のコレクション。「FLAVOR」をテーマにした散文詩がリリースに記され、コレクション作品は様々なモチーフや服の断片のレイヤーによるスタイリング。時間の流れと現在のクロスオーバーがコンセプトらしく、「そこにありつづける、という現象に目を向けました」とあるが、ニュアンスは肌感として伝わってくるものの、ちょっと難解かな?メンズにおいてはクールに見えるスタイリングの妙が、ウィメンズの作品においてはフリルやラッフルに「取って付けた感」が感じられたのがちょっと残念。全体的には纏まりの良いコレクションではあった。
それにしても、ヒカリエホールの周辺スペースで開催していた展示会には人が疎らで、デザイナーたちが手持ち無沙汰に立っていたのは誠に気の毒。JFW事務局はもっとキチンと情報提供すべきでしょう。
■「WWDジャパン」編集長 山室一幸
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