「アレキサンダー ワン×H&M」が6日10時に発売された。渋谷店、新宿店、銀座店、名古屋松坂屋店、心斎橋店の全国5店舗には、昨日昼から計2000人以上が行列。前夜から各店420枚の入場時間別リストバンドを配り、混乱を回避した。
各店の先頭で入場したのは、「H&M」のSNSキャンペーンの当選者で、渋谷店では、「この日のために3ヵ月前から有給を取って行列に並ぶ準備をしていた。ツイッターキャンペーンに当たってラッキーだった。予算は50万〜60万円」という美容師の前澤星二郎さん(25歳)と坪谷歩奈さん(21歳)の美容師カップルだ。立川の美容室「KEEN(キーン)」に勤務するツイッター歴3年の前澤さんは、「伊勢丹によく行くので、『アレキサンダー ワン』はポップアップストアなどでも見ていて、カッコイイブランドだと思っていた。思ったほど商品を確保できなかったけど、今回のコラボコレクションはサイコー!まさに若者のためのコレクションで、パンチがきいている」とコメント。
午前中に最も大量の買い物をしていたのは、アパレル勤務の20代男性と友人で「ニートです。この買い物のために韓国から来たようなもの」という若者2人組。レザーバッグやネオプレンのジャケット、シューズなど、今回は特に重くてかさばるアイテムが多かったため、「買い物というより、畑作業をしているような重労働だった」「10分間の買い物の最中、指1本1本にハンガーを掛けてアイテムをキープしていたが、とにかく重くて。トレーニングしているような感覚だった。今も手がしびれている」とコメント。2人合わせて80万円の予算だったが、実際には商品を持ちきれず、32万円強と21万円強の計53万5638円を現金で支払い、各々タクシーに荷物を積み込んで帰っていった。
来店客は韓流ファッションのようなキレイめストリート系、B系ファッションのオシャレな若い男性が多く見られた。
クリスティン・エドマン=H&Mジャパン社長は、アレキサンダー・ワンがオススメだと発言している切り替えのロングTシャツを着用して登場。「昨日昼前から行列ができるなど、かつてないほどに盛り上がっている。嬉しくて昨夜はカール・ヨハン・パーションCEOに電話をしてしまったくらい。時差の関係で、ヨーロッパなどではまだ行列はできていないようだったが、世界中で盛り上がりを見せるはず。スポーツの要素がトレンドになっている中で、今回のコレクションは時代のニーズにピッタリはまったと思う。若い男性の姿が多いけれども、ユニセックスで着られるものも多くそろっているので、女性客にも楽しんでもらえるはず」と話した。
6日朝8時30分の時点で、新宿600人、銀座460人、渋谷630人、大阪560人、名古屋300人が行列を作った。その後の来店者には在庫がなくなっている可能性が高いことを伝え、列を締め切ったという。
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