2014年春夏シーズンにランウェイデビューを飾った「ナインティナインパーセントイズ」は、ほぼボーダー柄でコレクションを構成し、さらにレザーを軸とした作品で異彩を放った。「春夏シーズンなのにレザーの商品!?と周囲に言われたが、前年比で130%の買い付け比だった。自分でも予想外の数字だった」とバジョウ・デザイナーは笑う。また、英「マッキントッシュ」とのコラボ作品も披露し、バイヤーからの反響も大きかったようだ。
——「マッキントッシュ」とのコラボについて教えてほしい。
2014-15年秋冬コレクションの冒頭、英ブランド『マッキントッシュ』とのコラボアイテム4型を披露した。同ブランドとのコラボは、計3シーズン目。けっこう続いている(笑)。最初は、コートにスタッズを埋め込むなど、単なるリメイク作品だったが、今はマッキントッシュの工場で"ナインティナインパーセントイズ バイ マッキントッシュ"として制作している。タグも独自に作ってもらった。スタッズやファスナー、一部でレザーを使った『マッキントッシュ』の商品は世界で初めてらしい。
——海外店舗との取引がコラボにつながった?
自分からコラボの依頼をしたが、ここまで進化すると思わなかった。バイヤーからは『よくコラボできたね』と評価をもらったが、価格は18万〜29万円と高額になってしまったのが心残り。実は、日本よりも海外の取引先が多いこともあり、この辺がコラボにつながったのかもしれない。バイヤーは見ていたのかな? 米国や英国の店舗と継続的にビジネスを行なっているほか、最近は中国、香港、台湾、韓国の店舗が卸先として増えている。感触としては、海外の取引先は今後も拡大しそうだ。