ファッション

【海外のバイヤー&記者が見た東京 Part3】”着こなしにタブーがなく挑戦的、課題は日程の集約”

 2014-15年秋冬「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」(MBFWT)には、海外からバイヤーやジャーナリストが多数来日した。「WWD JAPAN.com」では主要な3人にコメントを求めた。彼らに共通しているのは、メンズブランドへの高評価。一方、ファッションショーと展示会をバラバラの日程で行なっている現状や、英語がなかなか通じないことなど、東京の課題点も浮き彫りになっている。アジア地域で急速に影響力を強めるシンガポールと比較し「東京は、戦略性が低いのでは」という辛辣な意見もあった。

ロブ・ヤング/「ニューヨーク・タイムズ」 記者、ファッション・ジャーナリスト

 「ナインティナインパーセントイズ(99%IS-)」「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」「マトフ(MATOHU)」が良かった。欧米に比べ、着こなしにタブーがない。いい意味で挑戦的だった。東京に来たのは6年ぶりだが、メンズブ ランドが発展していた。上記以外では「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」「ミスター・ジェントルマン(MR.GENTLEMAN)」も素晴らしい。た だ、6年前と変わっていないのは"英語が通じない"ということ。特に展示会など、ビジネス面での影響を感じた。さらに、ショーと展示会の日程がバラバラで、とても複雑に感じた。ビジネス面だけ を考えると英語が通じ、日程を集約しているシンガポールや香港の方が成熟している。今回は若手が多いようだが、東京に "核"となるデザイナーがいることが望まれる。

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