ファーストリテイリング傘下の「ユニクロ(UNIQLO)」がキッズ・ベビーを強化する。2012年に1年間展開して人気だった「アンダーカバー」とのコラボレーションライン「UU」のキッズを復活。今秋冬に15型を展開する(10月31日発売予定)。継続するかどうかなど今後の展開については、9月末の説明会で明かすという。「かっこいい服を作りたい」(伊藤丈夫ユニクロキッズMD部部長)として、グループのセオリーが手掛ける「ヘルムートラング」のデザイナー、アレキサンダー・プロコフによる「アーバンスウエット」ラインも大人向けと同様、キッズでも展開する(9月22日発売予定)。ディズニーやピーナッツ(スヌーピー)などキャラクターとのコラボ企画や、アプリを使ったオリジナルプリントTシャツ「UT ME(ユーティー・ミー)」、デコレーション・カスタマイズできる「マイユニクロ」などのサービスも充実する。
ユニクロは1984年の創業時、メンズカジュアル専門店としてスタートし、ユニセックスものの拡充、さらには、「グローバル化の中で、ウィメンズを強化してきた」と中嶋修一ファーストリテイリンググループ上席執行役員。さらに97年からキッズを、2002年からベビーの商品の展開を開始した。「キッズの要望を国内だけでなく世界でも多くいただいていた。売り場・商品ラインアップを充実し、体制を準備してきた」「メンズ・ウィメンズに並ぶ3つ目の柱として本格的な商品展開を行っていく」という。従来、ユニセックスが多かったものを、商品ライン、売り場ともにボーイズ、ガールズと明確に分けるとともに、取扱い店舗数を1.6倍(426店舗から679店舗へ)に拡大。アイテム数を1.5倍の約450品番に増やすとともに、売上高を昨年から倍増させたい考え。現在、世界16ヵ国・地域でユニクロを展開しているが、すべての地域でキッズ・ベビーを拡販していく。「海外での店舗数が増えているので、取扱い店舗数も増える。アジアを中心に子どもの数が増えている地域があり、期待している」と話す。
また、ヒートテックやエアテックなどに続き、東レと新素材「ウォームパデット」を共同開発し、新アウターを投入する。ポリエステル繊維を特殊加工した新中綿素材で、軽くて暖かくて手入れが簡単(手洗いで選択が可能。耐久性も高い)。初シーズンはライトウォームパデットアウター(全40色柄)、ウォームパデットアウター(全19色柄)を投入する。