「モンブラン(MONTBLANC)」はブランド創立110周年を記念し、ブランドアンバサダーにピースの又吉直樹を起用した。同ブランドは1906年に創業し、"マイスターシュテュック(Meisterstuck)"万年筆をはじめとする数多くの筆記用具を発表してきた。筆記用具界のリーディングブランドとして、世界中の作家や芸術家から愛用され続けている。今回、処女作「火花」で芥川賞を受賞し、日本の文学界で話題を集めた又吉をアンバサダーに選んだ。
6月9日に行われた記者会見では又吉がロイヤルブルーのスーツを着て登場。アンバサダーに就任した感想を聞かれると、「歴史あるブランドのアンバサダーに就任することができ、とても光栄に思う。私自身、お笑い以外にも文学や芸術などさまざまなことに興味を持っているが、同じようにいろんな人に『モンブラン』の良さを知ってもらいたい」とコメントした。
また、当日マキシム・アラール(Maxime Harrar)=モンブラン ジャパン最高経営者(CEO)も登壇し、就任祝いとして又吉の名前が彫られたオリジナル万年筆、 "マイスターシュテキュック レッドゴールド 149"を又吉に贈呈。アラールCEOは「日本を代表する作家にも愛用されてきた『モンブラン』だが、又吉さんが今後日本の筆記文化をどう開拓していくのかがとても楽しみだ。彼はまさに日本の"ポスト" ジャン・コクトーとも言える素晴らしい作家だ」と語った。一方、世界に一本しかない特別な万年筆を受け取った又吉は同じ万年筆を使い、「モンブラン」に対して祝福メッセージを書き、アラールCEOに渡した。色紙には「110周年おめでとうございます。1906→2016→3085 ピース又吉直樹」と記し、ブランドが今後も長い歴史を歩み続ける意図を込めたという。また、創立110周年を迎えた「モンブラン」との比較で、日本のお笑い業界の今後の百年について聞かれると「日本のお笑いは落語から漫才まで歴史がとても長く、深い。この歴史をしっかり理解した上で、今後われわれが頑張っていかなければならない。『モンブラン』も歴史や伝統を大切にしながら時代に合わせて進化してきた。その『モンブラン』スピリットはお笑いにも通ずると思う」と語った。
会見後、又吉は「モンブラン」の特性クルーズシップに乗り会場を後にした。