「ザラ(ZARA)」を展開するスペインのインディテックス社傘下のザラ・ジャパンは4月11日、「ザラホーム(ZARA HOME)」の旗艦店を表参道駅上にオープンした。スパイラルホール並びの三菱東京UFJ銀行跡地で、売り場面積は約750平方メートル。昨年4月にオープンしたグランフロント大阪店、ららぽーと横浜店に続く日本3号店で、都内1号店で、初の路面店となっている。
開店に先駆けてメディアに披露した店内には約6万アイテムを揃えており、動植物が生い茂るジャングルをイメージしたトロピカルムード満点の「アマゾニア」や、職人技が光る小物やアラベスク柄のファブリックでオリエンタルな雰囲気を醸し出す「トルコ」、インドネシアのろうけつ染めや籐のインテリア雑貨が目を引く「バリ」、花や蝶などのモチーフをパステルカラーで描いたロマンチックな「アクアリウムガーデン」など、コレクションごとにコーナーを展開。ワンマイルウエアしても使えそうなルームウエアシリーズやテーブルウエア、ベビー・キッズコーナーなども展開している。
来日したインディテックス社のヘスス・エチェバリア広報本部長は「表参道は東京はもちろん、世界でも最高のロケーションだ。私たちは常に顧客に敬意を払っており、出店ロケーションについては重要視している。隠れた場所ではなく、最高のブランドやストアが並ぶ表参道で、最高で最新の店を見てもらいたいと考えた」と旗艦店を表参道に出店した理由を説明する。
また、「ザラホーム」の強みについては、「常にリニューアルしていることが我々の強みだ。週に2回、新商品を投入し、鮮度の高い商品展開を目指している。また、顧客の好みを尊重し、品揃えについても常に改善・進化させている。『アマゾニア』のジャングルの世界から、『トルコ』『バリ』など、旅をしている気分で店内を回ることができるし、部屋の装飾の参考にもなると思う」と語る。
「日本ではヨーロッパに比べてもカラフルな色彩のものが人気」とのこと。中には伝統的な工法をアルチザン(職人技)が光る希少性の高いアイテムも揃えている。世界400店舗以上を展開することによるスケールメリットや、グループの効率的な物流網などにより、価格はリーズナブルに抑えられている。4月下旬にトウキョウベイららぽーとに4号店を出店する予定だが、「決して出店を急ぐつもりはない。ステップ・バイ・ステップで、正しい立地に出店し、ブランドの価値を表現していきたい」とエチェバリア広報本部長。
なお、20日までは、フォトグラファーの蜷川実花と協業したウィンドーディスプレーを展開するとともに、5000円以上の購入者に数量限定でトートバッグをプレゼントする。