松屋銀座では、1990年以来24年ぶりに、地下1、2階食品売り場を大規模改装し、4月25日にリニューアルオープンする。
昨年9月にグランドリニューアルした上層階とグレードとテイストを統一し、フロアの回遊性を上げること、集客の核となる話題性を提供すること、食品売り場のコンセプト「Food for Happiness(食を通じて人を幸せにする)」の具現化、増税に向けた対策、海外観光客対策が今回のリニューアルの目的だ。
食品売り場のコンセプトである「Food for Happiness(食を通じて人を幸せにする)」を具現化するため、老舗名店のリニューアルや伝統食材を扱うショップを新規導入し、和食文化を取り入れたライフスタイルを提案する。また、来店客とのコミュニケーションを重視したプロモーションスペースを各売り場に設けたり、食のファッション性を意識し、ギフト・和洋菓子・日本酒・惣菜などに"松屋基準"のこだわりあるショップを展開する。今秋には10月の食品免税の対応として、免税カウンターの設置し、海外観光客の利便性の向上を図る予定だ。地下1階の「グルマルシェ ヴァン」と「グルマルシェSAKE」は銀座最大級のワイン、日本酒売り場として生まれ変わる。「グルマルシェ ヴァン」ではワイン900種、「グルマルシェ SAKE」では日本酒450銘柄を揃える。
今回、全108ブランドの約7割にあたる72ブランドが改装する。うち、9ブランドが百貨店初出店となる。「ブルガリ イル・チョコラート」、昨年9月に赤坂にオープンしたパティスリー「リベルターブル」、ホームメイド感覚のクッキーが人気の「菓子工房ルスルス」、など。そのほか、京都のチョコレート菓房「牟尼庵(むにあん)」が関東初出店を果たす。「中洞牧場」では昨年公開された映画「奇跡のリンゴ」でも有名な木村秋則のりんごジュースを使用したヨーグルトも販売する。
なお、改装総面積は1425平方メートル、総改装費は約5億円。改装後1年間の売り上げ目標は約125億円(前年比108.8%)を掲げる。