ファッション

園子温初の美術館個展開催中 構想25年の機械が支配する宇宙を描く

 国内外で活躍し、映画「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」などを代表作に持つ園子温・監督の、初の美術館個展がワタリウム美術館で開催されている。本展は、新作「ひそひそ星」の公開(5月14日)を控え、映画では描ききれなかった内容をインスタレーションとして空間作品に発展させたもの。

 映画「ひそひそ星」は、園子温・監督が25年構想を練った野心作。映画は、機械が宇宙を支配し、人工知能を持ったロボットが全体の8割、人間は2割になっている宇宙が舞台だ。神楽坂恵演じる主人公のアンドロイドは、星々を巡り人間の荷物を届ける宇宙宅配便の配達員をしている。その中で、30デシベル以上の音をたてると人間が死ぬおそれがあるという"ひそひそ星"に配達のため訪れて...という人間の記憶に関するストーリーだ。

 展示会場は3フロア(2〜4階)に分かれている。2階では、少しの物音で死ぬおそれがあり、人間が影絵のような存在になる"ひそひそ星"を、障子を用いた影絵で表現。3階では、園子温・監督が主宰するストリート・パフォーマンス集団「東京ガガガ」から生まれた「ハチ公プロジェクト」の新作インスタレーションを展示している。4階では、「ひそひそ星」の555枚もの絵コンテを公開。展示は7月10日まで開催している。

■園子温展「ひそひそ星」
場所:ワタリウム美術館
開館時間:11〜19時(水曜日は21時まで)
入場料:大人1000円、学生800円(25歳以下)、小・中学生500円、70歳以上700円
ペア券:大人 2人 1600円、学生 2人 1200円
休館日:月曜日
会期:2016年4月3日〜7月10日

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。