ファッション

初の3ヵ国共同開催、エスパス ルイ・ヴィトン東京の「IN SITU-1」

 エスパス ルイ・ヴィトン東京は、パリ、ミュンヘン、東京の3ヵ国共同エキシビジョン「IN SITU-1(イン・シトゥ=その場所で)」を開催している。各国に招かれた女性アーティスト3名が、その空間を使って個性溢れる作品を製作。"何も無いスペースに作品が出来上がっていく様(制作過程)を共有する"ことで来場者に体験を与える。会期中は、特設ウェブサイトで制作の様子をまとめた映像を5回不定期で公開される予定。実際に会場へ行く前に、これまでの作業工程を楽しむことができる。なお、国境を越えた共同企画は、エスパス ルイ・ヴィトンとして今回が初となる。

 10日、表参道で実施されたメディア向け内覧会では、エスパス ルイ・ヴィトン東京で作品を制作している韓国人アーティスト、ソ・ミンジョンが登壇し、自身の作品や、9月中旬から着手している巨大なオブジェについて話した。

 「私の作品の基盤は、対立している双方の境界線を無くして、その場をつくるということ。今回の作品は、2010年から制作を続けている『Sum in a Point of Time』の連作。同シリーズでは従来、歴史的背景やストーリー性がある作品を発表してきたが、今回は骨組みだけを作っているというところが大きな特徴だ。三面ガラス張りの窓から見える外の建物や景色は実在するものだけれど、私にはフラットに見えるし、スクリーンに写された"実現しないもの"の様に感じる。これを撤回するには、『骨組みを壊すことが必要である』ということから、発泡スチロールを使って時が来たら解体されてしまう(=ゼロの状態に戻る)作品の制作を進めている。いずれ壊れることを前提にしているものは、時間の概念で考えると物理的にどこが始まりなのか、終わりなのかが曖昧だ」。

 会場では、スマートフォンで撮影したものをその場でプリントアウトし、"体験を記録"することができる。このほか、アメリカ人アーティスト、アンドレア・バワーズが作品を手掛けるパリ会場とマレーシア人アーティスト、シムリン・ギルが制作を行うミュンヘン会場の様子を動画で見ることができるよう、コーナーを用意した。

■エスパス ルイ・ヴィトン?エキシビジョン「
IN SITU-1

・東京
2014/9/13-2015/1/4

・パリ
2014/6/4-2015/1/4

・ミュンヘン
2014/9/18-2015/1/18

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