イオンは20日午前、日本最大級のショッピングセンター(SC)「イオンモール幕張新都心」(千葉県千葉市)をグランドオープンした。平日にも関わらず、午前9時の開店時には4館に約7000人が行列した。オープニングセレモニーには、イオンの岡田元也CEO、岡田卓也・名誉会長相談役、イオンモールの岡崎双一・社長、千葉県の森田健作・知事などが出席。岡田CEOは「イオンモール幕張新都心はただ大きいだけのモールではない」と語り、「コト、モノ、ネットを融合したオムニチャネル時代の第1号と位置付けている。究極のショッピング体験を提案したい」と強い意欲を見せた。同SCは吉本興業の専用劇場、特撮のヒーローに会える「東映ヒーローワールド」、子どもが職業体験をできる「カンドゥー」、各種スポーツ施設やペット施設など全体の3分の1に"コト提案"の施設を入れることで、関東全域を商圏に設定し、年間3500万人の来場を目指している。また近接の幕張メッセのイベントとの連動も行なう。大勢の若者が集まる大晦日のカウントダウンコンサートに合わせて、元日は朝7時から営業する。
イオンモール幕張新都心の売り場面積はイオンレイクタウン(埼玉県越谷市)に次ぐ2位だが、イオン本社のお膝元であり、グループが総力を投じて開発した。イオンモールの岡崎社長は「(イオンの)グループの専門事業のほぼすべてが入っている。常に最新の事業モデルを見せることができる施設」と自信を見せる。直線距離で5�qしか離れていないららぽーとTOKYO-BAYとの対決が話題になっているが、岡崎社長は「むしろ、ららぽーとや(浦安の)イクスピアリと共同戦線を張って、お台場や川崎のSCに行く東京のお客さまをこちら(千葉県側)に呼び込みたいくらいだ」と商圏を広くとることを強調した。