7月5日から8月10日までの期間、恵比寿のG/P ギャラリーで細倉真弓の個展が開催される。台湾で撮影された写真に古典的技法のティンタイプを応用、独特の浮遊感を行源した新作「Floaters」が発表される。
ティンタイプは1852年に発明された技術で、エナメルコーティングしたブリキ板に感光材を塗って撮影し、その場で持ち帰れるというインスタント写真術である。細倉真弓の作品は、儚さを漂わせる被写体に、手製の乳剤板をつかって焼き付けを行うことで気泡や薬品垂れといった物質性を主張するレイヤーを重ねている。
細倉真弓は、これまで国内で若手写真家を集めた主要なグループ展に参加しているほか、今後の活躍が期待される写真家である。同個展では、G/P ギャラリー5周年記念とあわせ、『ウォーターフォール』誌の編集長シャウバ・チャンを招いた、アーティストトークを7月6日に予定している。
細倉真弓?写真展「Floaters」
日程:7月5日? 8月10日
住所:渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
アーティストトーク
日程:7月6日 18:00?20:00