動画配信サイトを手掛けるCチャンネル(C Channel)は5月21日、新オフィスで事業展開について記者会見を開いた。まずは、東京ガールズコレクション(TGC)を手掛けるF1メディアと提携し、21日からサイト内でTGC関連動画を配信する。他にもヨガやネイルなどのプロがレクチャーする"専門家チャンネル"や、キュレーションメディア、フォーミー(4meee!)とのコンテンツ提携など、さまざまな事業を展開する。10?20代の女性をターゲットに、日本から世界への文化発信を目指す。
Cチャンネルは森川亮LINE前社長が4月に立ち上げたウィメンズ・ライフスタイルに特化した動画配信サイトだ。4月に配信をスタートし、既に100万PVを記録。これまで800を超えるコンテンツを配信している。動画を配信するのは"クリッパー"と呼ばれる独自のガールズ・インフルエンサーなどだ。まずは100人に限定し、クオリティーを保ちつつサイトのブランディングを進める。会見に同席したクリッパーの三戸なつめは「自分が好きな場所で撮ったものを見せられるのがうれしい。写真とは異なり、自分の内面を見せられるはず」と語る。同じくクリッパーのテイラーは「日本にはファッションやアニメなど、可愛い文化がたくさんある。ユーザーをハッピーにできるような刺激的なプラットフォームを作りたい」と意気込む。
村上範義F1メディア取締役は、「若い女性に特化したメディアとして、誰が見ても楽しめるコンテンツにひかれた。TGCは1日で終わってしまうが、Cチャンネルを使えば長期的な情報拡散が可能」とメリットを話す。
今後の展望について森川社長は、「広告販売もしていくが、まずはクオリティー管理をしつつ、いいコンテンツを作ることに専念する。今後は動画コンテンツを使ってテレビや雑誌、洋服など自社サービスの枠に捉わられないブランディングをしたい。いずれは海外進出をして、日本のファションや文化を発信したい」と話す。