? 愛媛県松山市道後で開催されるアートフェスティバル「道後オンセナート 2014」の一部が、先行公開された。同企画は、道後温泉本館の改築120周年を記念したもので、2014年4月10日から12月31日まで開催予定。多数のアーティストが同施設でインスタレーションを行なうほか、道後地区にある10のホテルで、「最も深い夢 The deepest dream」をテーマに10組のアーティストが手掛けた部屋に宿泊することができる「ホテル ホリゾンタル(HOTEL HORIZONTAL)」などを実施する。グランド・オープンに先駆けて、すでに一部のアート・インスタレーションが行なわれているほか、今回、「ホテル ホリゾンタル」を構成する10部屋のうち、草間彌生、荒木経惟、谷川俊太郎、石本藤雄、皆川明の5人が手掛けた部屋が公開された。
草間は、宝荘ホテルに「わが魂の記憶。そしてさまざまな幸福を求めて」と題した部屋を作り上げた。壁をアイコニックな水玉や、アート作品「愛はとこしえ」「私は南瓜と一緒に生きて行く」などで埋め尽くしたほか、今回初披露となる2つのハートが点滅するガラスの座卓「光輝いたハートは私達の心に永遠に残ってゆく」を床の間に配置。ベッドカバーやクッション、カーテンにもオリジナル・ファブリックを使用した。
?(C)YAYOI KUSAMA
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また、同ホテルのロビーには、「水玉カフェ」がオープン。カフェでは、赤と白のドットで作られた空間で、水玉タルトや草間カップに入ったお茶などのメニューを提供する。さらに、「ウンナナクール」による「草間ショーツ」や、新たに発売となる靴下とタイツなどを販売する自動販売機も設置されている。
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荒木は、ホテル古湧園の16畳の和室を「楽園」に仕上げた。部屋にある4枚の襖に、着物を着用した女性を日本家屋で撮影した写真作品「緊縛」を配したほか、床の間には近作「PARADISE(※Pは左右反転文字)」を展示している。
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そのほか、詩人の谷川は「道後温泉を訪れ、仕事をする部屋」をコンセプトにした「はなのいえ」を道後館に、「マリメッコ」のデザイナーと務めた石本は鮮やかな色彩のファブリックなどを使い和洋を融合させた「Suuri Taiga /?大草原」を茶玻瑠に、「ミナ ペルホネン」デザイナーの皆川は琉球畳で全面が覆われた空間に木の幹をモチーフにした障子などを配置した「ロ」を花ゆづきに、それぞれ制作した。
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