東京都現代美術館は9月27日〜来年1月4日まで、映画「エターナル・サンシャイン」やビョーク(Bjork)のミュージック・ビデオで知られる、フランス出身の映画監督・ミシェル・ゴンドリーの展覧会「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」を開催する。同展は、来場者が実際に映画作りに参加することができる体験型展示「ホームムービー・ファクトリー」とミュージックビデオのインスタレーション形式の展示「Around the World in 19 Videos」の2部構成になっている。
第1部の「ホームムービー・ファクトリー」は、10〜15人のグループで脚本からキャスティング、演出、撮影まですべて3時間で行なうワークショップ型の展示。路地裏やカフェ、電車など12の映画セットを舞台に、その日出会った人々と"一期一会"のオリジナル短編映画を作ることができる。初心者のためにインストラクターのサポート付きで、セット見学や作品の鑑賞のみも可能。なお、ワークショップは定員制で週3回の開催を予定している。
第2部の「Around the World in 19 Videos」では、ゴンドリーが手掛けたミュージックビデオの中から、代表的な19作品を自ら考案したインスタレーション形式で展示する。ゴンドリーは、ビョークやダフトパンク(Daft Punk)、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)ら名だたるアーティストたちのミュージックビデオを手掛け、数多くの賞を受賞。映像作家としても注目を集めている。
さらに、最新作の映画「背の高い男は幸せ?」(13年)のためのドローイングや、「ムード・インディゴ:うたかたの日々」(13年)に登場する"睡蓮の花"や"摩訶不思議な料理"、「恋愛睡眠のすすめ」(06年)の"1秒タイムマシーン"など映画で実際に使われた小道具の展示も行なう。
このほか、ゴンドリーのトークショーや代表映画の上映会、映画「人のセックスを笑うな」の井口奈巳監督と「かもめ食堂」の荻上直子監督をゲストに迎えた「ホームムービー・ファクトリー」体験、ゴンドリーと井口監督、グラフィック・デザイナーの大島依提亜の鼎談など盛りだくさんの内容になっている。
■「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展
期間:2014年9月27日(土)〜2015年1月4日(日)
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1)
開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、
10月14日、11月4日、11月25日、年始年末(12月28日〜1月1日)
観覧料:一般 1000円/大学生・65歳以上 800円/
中高生 600円/小学生以下 無料
問合せ:03-5245-4111(代表)、03-5777-8600(ハローダイヤル)