フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、パリを飛び出し世界中でアーティスティックな活動「Beyond-the-Walls」を展開する。オープン時から提言していたこのプロジェクトの第1弾は6月19日〜8月16日まで、北京「チャイナワールド」内の特設会場で、昨年10月のオープン時に行われた、建築家フランク・ゲーリーおよびフォンダシオンの建築プロジェクトをテーマにしたエキシビションを開催する。北京での会期終了後は10月中旬に表参道の「エスパス ルイ・ヴィトン東京」に場所を移して開催する予定だ。
1989 年に栄誉あるプリツカー賞を受賞し、同館を設計したフランク・ゲーリーが繰り出す新しくかつクリエイティブな世界観を表現する。初期のスケッチから建物の完成まで、ゲーリーが「フランスの深い文化的使命感を象徴する壮大な帆船」と称するフォンダシオン ルイ・ヴィトンのコンセプト形成の全プロセスを振り返る。当初の設計図に加え、プロジェクトの過程で製作されたすべての模型を「Inscription in the Site(敷地への登録)」「Programme(プログラム)」「Conception of the Project(プロジェクトの始まり)」「Interior Spaces(内部空間)」「Iceberg(氷山)」「Glass Sail(ガラスの帆)」という 6 つのグループに分けて展示する。このグループは、フォンダシオンの建物を様々な側面から分析し構成されたもの。さらにパリでの展示内容に加え、今回から新たに、フォンダシオン ルイ・ヴィトンがオープンして数カ月の間に始動した数々のアーティスティックな活動について音響や映像を用いて紹介する。
同展覧会は、ベルナール・アルノー=LVMH 会長兼CEOの依頼で企画され、またフランク・ゲーリーのチームならびにフレデリック・ミゲルやセバスチャン・シェルエからなるキュレーター委員会の連携によって実現した。
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