東京都庭園美術館は10月10?12月27日、コンテンポラリー・ジュエリーの代表的デザイナーであるオットー・クンツリの展覧会「オットー・クンツリ展」を開催する。2013年のミュンヘン、14年のローザンヌに続く開催で、150点を越える作品を展示するとともに東京展のための新作も用意される。12月8日には、「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWORDS)」の山縣良和デザイナーも参加するシンポジウム「表現としてのジュエリー - その可能性」も行う。
オットー・クンツリは1948年スイスのチューリッヒ生まれのデザイナー。ジュエリーの身体や社会との関係性に着目してメタファーを表現する作風で、60年代に生まれたコンテンポラリー・ジュエリーにコンセプチュアルな視点を加えた第一人者だ。同展では、着用した2人を繋ぎ合わせる"2人のためのリング"(80年)や鼻に装着する仮面型のジュエリー"Who nose?"(2001年)など、1967年の初期作から現在までの代表作を網羅する。東京展のために、同美術館入り口の狛犬から着想した"KOMAINU"など6点の新作や、美術家で映像ディレクターの山城大督とのコラボレーションによる映像作品も制作した。