全576ページにおよぶ「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」の本が、ドイツの出版社タッシェンから10月末に発売される。1980年代後半の三宅一生のプリーツの仕事から今日までの20年の歴史を振り返りながら、17人の執筆者による書き下ろした原稿と約400点の画像で構成している。
初めて工場にカメラが入り、同ブランドの糸づくりから製品になるまでの製造プロセスを明らかにしているほか、雑誌の表紙を飾った「プリーツ プリーズ」を着る白洲正子など数々のポートレートやファッション撮影のビジュアル、広告ビジュアルやカタログなどのアートディレクション、写真家の高木由利子が世界各地を旅しながら現地の人に「プリーツ プリーズ」を着せて撮った写真など、様々な切り口で同ブランドの魅力をまとめている。
同書を企画し編集を行なった、北村みどり・三宅デザイン事務所代表は「『プリーツ プリーズ』は、作り方が20年間一切変わっていない。特に震災後、大きく揺ぐ世の中だが、こんな風に安定したモノがあるということを知ってもらいたいと思い、編集を急いだ。大量生産ではなく、人の手が必要な服であることも知ってもらえれば」と話している。価格は、4,500円。10月24日から伊勢丹新宿店4階で先行販売し、10月31日からは書店や「イッセイ ミヤケ」のブティックなどで取り扱う。