アッシュ・ペー・フランスは、同社が輸入販売する仏陶器ブランド「アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte)」において、バルテュス夫人こと、節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人が同ブランドと協業することを受け、同コレクションをインテリア系の店舗「H.P.DECO」で展示販売することになった。販売期間は4月19〜5月19日。同ブランドは、アッシュ・ペー・フランスの村松孝尚・社長がパリで出会い、以降18年間にわたって取り扱っている。村松社長は「現在は協業の試作品を制作している最中だが、和や洋でもない、今までにない作品になるだろう」と語っている。
フランスの画家・バルテュス(バルタサール・ミッシェル・クロソフスキー・ド・ローラ伯爵=2001年没)は、現代具象絵画の巨匠として多大な影響力を持っていた。その妻である節子氏は、自らも画家、随筆家として活躍し、現在はスイスのバルテュス財団名誉会長も務めている。同氏は「アスティエ・ド・ヴィラット」のイヴァン・ペリコーリ、ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット両デザイナーと親交があり、特にブノワ=デザイナーとは「(彼が)赤ちゃんの頃が最初の出会い」(節子夫人)と語っている。
ブノワ=デザイナーの両親が、ローマの「アカデミー・ド・フランス」に寄宿生として在籍していた当時から、節子夫人は両親と友情を育んでいたという。そこから数十年の時を経て、同ブランドと節子夫人がコラボという形で、日の目を見ることになった。また、村松社長は「すべてはバルテュスから始まったということ。今回の協業では、陶器とキャンドルを打ち出す」と語った。
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