日本最高峰のトレイルランニングレース「ウルトラトレイル・マウントフジ」が4月26〜28日で開催され、過去最多となる1422人のランナーが出走した。同レースは、トレイルランニングレースでは日本初となる100マイル(約169km)レースで、選手たちは山梨県と静岡県の11市町村をまたいだ、富士山麓を一周する登山道や林道を駆け抜けた。トップでゴールテープを切ったフランソワ・デンヌ選手(フランス)は「苦しかったが、早朝に登る富士山は言葉にならないほど美しく、感動した。スタッフ、ボランティア、ともにサポートも温かく素晴らしい大会だった」と感無量の面持ちでコメントした。
同大会は2012年に、世界でも指折りのトレイルランニングレースとして、フランスで開催される「ザ・ノース・フェイス ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(以下、UTMB)」の姉妹大会としてスタート。今大会は富士山が世界文化遺産登録後初のレースとなった。加えて「UTMB」や「ウェスタンステイツ・エンデュランスラン」(アメリカ)など、世界の主要トップレースをポイント制で競う「ウルトラトレイル・ワールドツアー(UTWT)」(全10大会)に加盟したことで、海外からの参加者数が約400人になるなど、飛躍的に増えた。なお、特別協賛をゴールドウイン及び「ザ・ノース・フェイス」「ゴアテックス」が務めている。