東京オペラシティアートギャラリーは2013年1月12日から3月24日まで、「新井淳一の布 伝統と創生」を開催する。同展は、テキスタイル・プランナーの新井淳一の布作りの工程や制作の背景などを包括的に紹介し、彼の布作りにおける先鋭的な発想と精神性を浮き彫りにするもの。
新井は、60年にわたりテキスタイル・プランナーとして活動し、古来の布作りにみられる「糸を撚る」、「織る」、「絞る」、「染める」といった手仕事にこだわると同時に、現代の高度なテクノロジーも手の延長ととらえ自在に操り、新たな表現の領域を切り開いてきた。手仕事とテクノロジーの融合した独自の手法による創作や、布作りの先端的な技術を世界各地で広めた功績は国際的に高い評価を得ている。近年は欧米や中国で展覧会が開催され、2011年には英国王立芸術大学院から名誉博士号を授与された。