レッドブルは5月3日、世界最大規模のランニングイベント「ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン」を日本で初開催する。同イベントは、世界33カ国35カ所のコースで数万人のランナーが同一時刻に一斉スタート。通常のランイベントのように一定の距離設定はなく、スタートから30分後に"キャッチャーカー"という追跡車が走り出し、参加者を追いかけるユニークなレース。キャッチャーカーに追い抜かれた時点でレースが終了となり、最後に追い抜かれたランナーが優勝となる。昨年行われた第1回大会は、イギリスやイタリア、カナダ、アメリカ、ブラジル、オーストラリア、南アフリカ、台湾など6大陸32ヵ国の計34ヵ所で、136ヵ国の男女3万5397人が参加。また、元F1ドライバーのマーク・ウェバー、バンクーバー五輪スーパー大回転の金メダリスト、アクセル・ルンド・スヴィンダルなどが親善大使として参加した。男性部門の優勝はエチオピアのレメワーク・ケティーマ選手で78.58km、女性部門の優勝はノルウェーのエリース・モルウィック選手で54.79kmだった。今回が初開催となる日本は、琵琶湖北西部に位置する滋賀県高島市で開催。ランナーは同市中心の今津総合公園からスタートし、湖のほとりや約500本のメタセコイアの植えられた並木道などを走る。募集人数は3000人で参加料は5000円(税込)。スタートは日本時間で20時を予定している。
また、同レースは「走れない人のために走る」というスローガンのもとで実施され、参加料は全て脊髄損傷治療法の発見に取り組む研究に資金援助を行う非営利団体「ウィングス・フォー・ライフ財団」に寄付される。レッドブル・ジャパン マーケティング部の松岡けいナショナルコミュニケーションマネージャーは「『ウィングス・フォー・ライフ財団』のサポートにレッドブルとして何かできないかと考え、方法を2年程前から模索していた。結果的に非常にユニークなランニングレースを企画でき、第1回大会から多くのランナーに参加してもらった。将来的にはより多くの国々や地域で開催できるようにムーブメントを大きくしていきたい」と話した。
1月19日に実施された「ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン」日本大会アンバサダー就任会見には、昨年までF1で活躍したレーシングドライバーの小林可夢偉選手、今年日本初開催となる飛行機レース「レッドブル・エアレース」にアジア人で唯一参戦する室屋義秀選手、ウルトラマラソン(100km)世界記録保持者の砂田貴裕選手、元・車いすバスケットボール日本代表の京谷和幸氏がそろって登場。小林選手は「ただ記録を狙うスポーツ競技でなく、楽しみながら参加できるのがいい。15〜20kmを目指して楽しんで走りたい」と目標を語った。また、砂田選手は「昨年も参加したが、車いすランナー、乳母車を押す女性、ペット連れなどバラエティ豊かなランナーが参加しており、全体的に和気あいあいとしているのが特徴。正直、ゴールがないレースというのは難しい戦いだが、今年は全世界で50位以内を目指したい」と意気込んだ。
■ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン
日程:2015年5月3日
スタート時間:20時(協定世界時11時)
場所:滋賀県高島市
募集人数:3000人(一般、車いす)
参加料:5000円(税込)
締め切り:4月26日(定員に達し次第終了)