伊勢丹新宿店本館5階リビングフロアと6階ベビー子どもフロアが3月4日、リモデルオープンした。同店は「世界最高のファッションミュージアム」の完成に向けて2013年3月、婦人服および婦人雑貨フロアからリモデルをスタート。今後は7階レストランや地下の食品売り場の改装を予定している。
5階リビングフロアでは、「くつろぐ」「つどう」「やすらぐ」をテーマにさまざまな暮らしのシーンに合った商品を販売する。中央には「パーク」を設置し、リビングの固定概念に縛られない驚きや発見を促す発信を行う。新たにフラワーアーティストの東信による百貨店初の花屋や食品などを販売するコーナーなどを設置し、リビングに衣食の商品コンテンツを盛り込んだ。また、キッチンスタジオやワインテイスティングのカウンターを設置し消費者参加型のフロア構成になっている。
6階ベビー子どもフロアは、今まで年齢軸で行っていたモノ別の売り場展開から子育てシーンごとの価値観を軸とした売り場へリニューアルし、「世界に通用する大人」になるための子育てを支援するフロアになっている。センターパークは4月から伊勢丹会館5階で始まるココイク(新しい学びプロジェクト)のプレイベントを開催する場でさまざまな体験ができる。また、今年10週年を迎えるリ・スタイル?キッズでは婦人に負けない世界最高基準のファッションを提案する。
大西洋・三越伊勢丹ホールディングス社長は「百貨店であるからには館のなかで全て買い物できる店舗にするのがミッションだ。婦人服フロアの利用客のリビング売り場へ買い回り客は全体の2割に満たない。それを4〜5割にしたい。ライフスタイルという言葉が一般的になり、リビングが産業の中心になっていくカテゴリーだと思う。ベビー子どもフロアは子どものみならず大人も楽しめるフロアにした」とコメント。伊勢丹新宿店の2014年3月期決算の売上高は2654億円。現在の伊勢丹新宿店の売上高構成比はリビングが全体の6%、ベビー子供が3%だ。リモデルによりリビングを10%、ベビー子どもを6%にするのが目標だ。これら2フロアの売上前年比は103〜104%。
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