インテリア企業アルフレックス ジャパンがディストリビューションを手掛ける伊「モルテーニ(MOLTENI&C)」の世界初となる新コンセプト旗艦店のオープニングレセプションが3月11日、東京・南青山で開催された。
「モルテーニ」は1934年創業で、世界の著名建築家およびデザイナーを起用したデザイン性の高い家具を提供する総合インテリアブランド。南青山の旗艦店はイタリアと「モルテーニ」が出店する国の文化を融合するというコンセプトを元に、インテリア・デザイナーとして活躍するパトリシア・ウルキオラが内装を手掛けた。繊細な日本の装飾美とイタリアモダンデザインの父と呼ばれるジオ・ポンティへのオマージュが感じられるモダンで趣のある店舗だ。2層約330平方メートルの店舗の1階にはリビングやダイニング、地下1階にはベッドやウォークイン・クローゼットが展示されている。また、ウルキオラを始め、ロン・ジラッドなど著名建築家やデザイナーによる家具を販売する。
店舗の吹き抜けの空間は杉を用いた木の装飾壁で覆われている。これはウルキオラが京都の光明院を訪れた際、丸窓から見た日本庭園からインスピレーションを得たもの。レセプションのために来日したウルキオラは「この壁が日本の文化と『モルテーニ』の世界観をつなぐシンボル。日本とイタリアの伝統の共通点が感じられるような空間にした」とコメント。同レセプションには、4月からミラノ市立近代美術館で開催される「モルテーニ」80周年の展覧会のディレクションを手掛けるジャスパー・モリソンも来場。モリソンは「この旗艦店は壁をはじめ、全体的に色使いや開放感など、とても考え抜かれた空間になっている。通常、プロダクト単体を手掛けることが多いが、今回のプロジェクトで『モルテーニ』のアーカイブに触れられたのはとても興味深い」と語った。
「モルテーニ」旗艦店のグランドオープンは3月14日。