"クリエイティブ・シティー"や"グルメ・シティー"として注目を集める米ポートランド発の製品を集めた「ポップアップ・ポートランド(POP UP PORTLAND)」イベントが今日4月20日から24日まで開催中だ。会場は秋葉原や神田からも近い、マーチエキュート神田万世橋で、20〜21日がバイヤー、メディア関係者向けの商談会、22〜24日は一般にも開放される。
特にファッション系のオススメは、20代の若手クリエイター、ボビー・ボナパルトが「日本の繊細でミニマルな美しさと、ポートランドの質実剛健さや職人気質、過去と未来、モダンと伝統を融合させた」「着物のユニバーサルなデザインに魅了されて、ノージェンダー、ユニセックス感覚で作っている」というオール・ハンドメイド、メード・バイ・ポートランドの「リフト レブル(LIFT LABEL)」だ。ボビーは、中学時代から服作りを始め、日本と日本語に興味があったため、当時から日本の文化に影響を受けていたという。また、日本に住み、ワイデン+ケネディ東京支社で勤務した経験もある。現在は生まれ故郷のポートランド在住。昨年スタートした新ブランドで、「環境を大切にしつつ遊び心のある、サステイナブルでベーシックなデザイン」の「オールダーブラザー(OLDER BROTHER)」も同時に紹介している。
一方、メード・イン・USAのアウトドア系ウエア・グッズを展開する「アーカイバル・クロージング」は、「1940年代のハンティングや山登りがインスピレーション源。耐久性、実用的、シンプルをフィロソフィーに持ち、"タイムマシーンで過去から買い物すること"をコンセプトとしている」とレスリー・ラーソン=創業オーナー兼クリエイター。
その他、アウトドアシューズの「キーン(KEEN)」や、特徴的なファブリックを使ったヘッドカバーやゴルフグッズを製造販売し、日米のトーナメント開催ゴルフ場や「ビームスゴルフ(BEAMS GOLF)」などのセレクトショップなどに販路が広がっている「シェイマス ゴルフ(SEAMUS GOLF)」、競技を含めてライフスタイルに密着している自転車関連としては、木製自転車を製造販売する「レノボ(RENOVO)」や、自転車ツールの「PDW」、活版印刷技術を活用したステーショナリーや雑貨を手掛ける「エッグプレス(EGG PRESS)」とその新ブランド「ソーシャル・プリペアード・キット(SOCIAL PREPARED KITS)」などが出展する。
主催はポートランド市開発局。山崎満広・国際事業開発オフィサーは、「昨年、第1回として京都と東京で各1日ずつイベントを行ったが、もっと長く開催してほしいとの声が多かったため、東京で5日間開催することを決めた。市を挙げて起業しやすい文化を作ることで、21世紀のクリエイティブな産業が生まれ、伸びていくことをサポートしていく」と説明。「東京オリンピックを前に盛り上がりを見せる東京は、ハイエンドでクリエイティブでオーセンティックなものが求められていると思う」として、ビジネスマッチングの場として期待を込めた。