多摩美術大学のテキスタイルデザイン専攻が卒業制作展を東京・青山のスパイラルホールで開催している。薄いオーガンジーを幾重にも重ね自らの過去をプリントしたり、数十のヌイグルミを貼り付けたり、数十個の小さい丸型のガラスに薄いテキスタイルを挟み込み、壁面に並べたものまで、テキスタイルに留まらない作品が並んだ。さまざまな万華鏡の柄の傘を通行人に持たせ撮影し、傘と映像、写真のインスタレーションにしたイ・ミニョンさんは、「物を作るだけに留まらず、物を媒介にした新しいコミュニケーションを表現したかった」という。卒業制作展は10日まで。