エルメス財団は7月31日〜10月12日、銀座メゾンエルメス フォーラムで「『境界』高山明+小泉明郎」展を開催する。二人の作家は自分と他者、過去と現在といった、境界に揺さぶりをかけて表現される新作を発表する。ゲストキュレーター住友文彦は同展を通して、近代合理主義が作り上げた集中や管理に対し、葛藤や違和感を覚える人が増えている現代における新たな芸術の可能性を問いかける。
演劇ユニット「ポルト・ビー」の主宰である高山は、舞台や客席、演者と観客といった従来の演劇構造の関係を解体する試みを行い、社会実験プロジェクトや観光ツアーなど、現実の都市や社会に介入する活動を行っている。同展では仮想的な風景『ハッピー・アイランド‐義人たちのメシア的な宴』を含む作品を発表する。
小泉は国内外で映像やパフォーマンスによる作品を発表し世界中で活躍している。同展に製作したビデオ作品では人間の記憶のメカニズムを映し出し、意識と深層心理、平静と混乱、自分と他者の間の境界を表現した。
■「『境界』高山明+小泉明郎」展 詳細
期間:2015年7月31日(金)〜10月12日(月・祝)会期中無休
時間:月〜土曜11:00〜20:00(最終入場19:30)
日曜11:00〜19:00(最終入場18:30)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8F)
入場料:無料