"「住む」をエンターテインメント"をテーマにインテリア全体のコーディネート提案をするトーヨーキッチンスタイル(TOYO KITCHEN STYLE)から日本を代表するクリエイターである吉岡徳仁が手掛けた初のキッチン"フィネス(FINESSE)"が登場した。同社は10月21日、東京・南青山にあるフレンチの名店ナリサワ(NARISAWA)で発表会とレセプションを開催。成澤由浩オーナーシェフ率いるナリサワは英「レストラン・マガジン」誌による「世界のベストレストラン50」で7年連続ランクインし、今年は8位に選ばれた。ミシュラン2つ星も獲得している。デザインからアート、建築まで幅広く手掛け世界的に活躍する吉岡が初めて手掛けたキッチンと、世界の名店ナリサワによる美食の共演が実現した。
"フィネス"のコンセプトは「収納するキッチンから、魅せるキッチンへ」。これが吉岡の考える未来のキッチンだ。クリーンなラインが特徴の新作はメタルフレームのグリッド構造で、スモークガラスが全体を覆っている。たっぷりとした引き出しの中に収納されている道具やテーブルウエアなどのシルエットが美しく浮かび上がる透明感あふれるデザインが特徴だ。吉岡は「今までのキッチンは収納=隠すことが当たり前だったが、今ではほぼ全てのものがデザインされている。それを隠すのではなく見せる時代。使う人の発想によって変化するキッチンだ」とコメント。商品名の"フィネス"とはフランス語で洗練された質の良さという意味で、エレガントな調和を奏でるワインを指す言葉としても使用される。無駄なものを一切省いた機能美に溢れるエレガントなキッチンにぴったりだ。「デザインは重要だが、多くの人に使用してもらいたいので、パーツごとにどのようにコストを下げるかが課題だった」と吉岡。"フィネス"は引き出しユニットごとに使用する人の要望に合わせてカスタマイズが可能だ。