「バカラ(BACCARAT)」が12月7日、パリのフォーブル・サントノレに旗艦店をオープンした。これにより、本店が高級食品地区マドレーヌから、フランスを代表する高級ブランド街、ブリストルホテル前に移った。ダニエラ・リカルディ=バカラ最高経営責任者は、「店というよりは家のような暖かい雰囲気にしたかった。フランス人の生活における美学を表現している。店に来てもらえれば実感できるはずだ」と話した。
3層325平方メートルの同店は、建築家のジル&ボワシエがデザインを手がけ、フランスのタウンハウスやパリのアパートを彷彿とさせる、モールディングや白黒の格好柄の床、シャンデリアが店内を彩る。3階は予約制のサロンで、シャンデリアや高額商品が並ぶ。彫刻家のセザール・バルダッチーニが手がけた、ミッドナイト ブルー クリスタルの"親指"は、同店限定で発売される。また、イベントスペースや大型の建築物やデコレーションのためのオフィス的エリアも設ける予定だ。
同店のメーンフロアにはディスプレーケースが壁に沿って設置され、ジュエリーを含む全カテゴリーが並ぶ。マドレーヌ本店では、約3分の1の売り上げがジュエリーだった。
その他、「バカラ」は12月3日に韓国で新店舗をオープンし、12月中旬にサウジアラビアのショッピングモールにも出店する。また、中国初となる旗艦店を2016年1月、北京・新光天地にオープンする。
「バカラ」は現在、約90の小売ネットワークを持つ。
また、16年春にはマリーエレーヌ・ド・タイヤックとのコラボコレクションも発表する予定だ。