アクタスが、リノベーション事業をスタートする。15日にはアクタス新宿店2階にリノベーション専用ショールーム「ハウ」をオープンし、中古マンションに特化した本格的なリノベーション事業を始める。
同社の基幹事業は、輸入・オリジナルの家具や雑貨の販売だが、近年は小売り事業以外に年間100件以上のモデルルームのコーディネートやドイツの高級システムキッチン「ポーゲンポール」の輸入販売、ホテルや公共施設の家具・照明器具など一式を扱うFFE工事なども手掛けている。
リノベーション事業ではこれらのノウハウを生かして、設計から施工、ライフスタイル提案までを一貫して行う。同社が扱う家具と同品質・テイストのフローリングやドアなどの建具、システムキッチンなどの商材を提案するのが強み。費用は1平方メートルあたり17〜20万円で、70平方メートルの場合は設計・施工・内装材の合計で1100〜1400万円程度となる。
ショールーム「ハウ」で提案するスタイルは、北欧テイストの「スカンジナビア ウエイ」と、落ち着いた意匠やトーンにこだわった「スロー スタイル」の2タイプがある。
ターゲットは、東京、神奈川、千葉、埼玉のマンションに居住する、もしくは中古マンションを購入予定のライフスタイルにこだわりが強いアッパー・ミドル層で、世帯収入は800〜2000万円を想定。不動産業者との提携により住まい探しのサポートや、内装工事費と「アクタス」の家具一式をまとめてローンが組める仕組みも整えた。
初年度は、成約件数12件、売上高8700万円を目指し、2020年には同7億円まで拡大する計画だ。
日本には現在、6000万戸以上の住宅ストック(空住宅)があり、中古住宅のリフォーム・リノベーション市場の成長が期待されている。「決まっている間取りに悩みながら家具を探しているお客さまは多い。間取りも含めてほぼゼロから刷新できる本事業なら自身のライフスタイルに合う住まいでの暮らしの提案が可能となる」(同社)。
また、限定3人のモニターを募集中。ホームページや店頭で受け付けている。