アディダスは、昨年8月に買収したアプリ開発メーカーのランタスティックから新たなアプリ"ランタスティック リザルツ"の配信を開始した。これによりアディダスもナイキやアンダーアーマーに続き、フィットネスアプリに本格参入となる。
ダウンロード後にいくつかの質問に答え、4つのエクササイズを15分かけて行った結果をもとに、利用者のレベルを判定。それぞれに合わせた12週間のトレーニングを作成する。1週ごとのワークアウトをフィードバックし、プランの難易度をその都度調整する。エクササイズはどれも専用の器具が不要で、自分の体重のみで行う150種類以上を収録。動画と連動して正しい動き方や注意点を箇条書きで表示する。アプリのダウンロードと一部ワークアウトの利用は無料。トレーニングプランを入手するにはNTTドコモが提供する有料アプリ"ランタスティック フォー ドコモ(350円/月)"をダウンロードするか、13種類のアプリが利用可能な"dヘルスケアパック(500円/月)"への加入、またはライセンスの購入(1200円/月、7400円/年)が必要となる。
31日に行った発表会ではランタスティック社のランドン・ソーザ=公認トレーナーが来日。「"ランタスティック リザルツ"は器具を使用せず、自分の体重だけを利用してトレーニングできます。今後はプログラムを組み込んだ屋外でのトレーニングイベントも開催する予定です。いつでもどこでもトレーニングする文化を根付かせたい」とアプリについて語り、女優・モデルの浅見れいな、ビーチバレーの坂口佳穂選手、サッカーの石川直宏選手、トライアスリートの白戸太郎選手とともに、"ランタスティック リザルツ"を使用したトレーニングのデモンストレーションを行った。
ランタスティックは2009年にオーストリアで創業し、フィットネスアプリ"ランタスティック"は現在世界で1億7000万ダウンロードを記録している。15年8月にアディダスが同社を約300億円で買収し、アディダスグループの傘下となった。同じスポーツメーカでは、アンダーアーマーが15年2月にフィットネスアプリを手がけるマイフィットネスパル、エンドモンドの2社を買収している。