京都の藤井大丸は6月19日、ファッションとフードのコミュニティーイベント「くらしのレシピ」を屋上で開催した。「ジャーナルスタンダード」や「ロフトマン」といったセレクトショップのほか、メンズウエアの「レインメーカー」やガーデニング雑貨・ワークウエアを扱う「ライフタイム」など、京都発のアパレルショップが服飾雑貨を販売。東京・神楽坂の商業施設「ラカグ」への出店も決まった喫茶「マドラグ」の名物のタマゴサンドや、ケータリングのカレーが人気の「森林食堂」といった話題の飲食店も20社出店し、ここでしか食べられないコラボレーションフードも用意した。ワークショップなどを充実させ、あいにくの雨天にもかかわらず多くの家族連れでにぎわった。
イベントを企画するのは、渡部宏一「レインメーカー」デザイナー(中)やモデルのジュン・ヘイガン(右)、玉川直樹 藤井大丸MD開発部主任(左)など京都で活躍する同世代のメンバーだ。「僕ら30代後半から40代の世代は、独立して個店を開くなど個性豊かにファッションやフードの世界で活躍している。横のつながりが広く、深いのも京都のコミュニティーならではだ。同世代のショップを集めたら、今の京都の面白い部分が表現できると思った」と渡部デザイナー。また、子どもがいるメンバーも多く「ファミリーで一日遊べる場を自分たちで作りたい」という思いもあったという。玉川・主任は「路面店文化が強い京都で、人気の個店を集めたイベントはあまり多くない。昨年6月からスタートし3回目を迎えた今回の出店数は、過去最高となる35店舗になった。雑誌やSNSで話題の店がそろい、反響を感じている」と手応えを語った。今後も、野外でのファッション・フードマルシェのイベントを継続する。