漫画家のしりあがり寿は、個展「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」を7月3日〜9月4日まで練馬区立美術館で開催する。自身初の美術館での個展で、漫画やイラストの原画を並べる他、回転インスタレーション作品を中心に新作も展示する。
個展では、1985年にデビューした単行本「エレキな春」の漫画原稿から近年のイラストレーションまで、約30年にわたる漫画家生活の原画約50点を公開。さらに、2006年から手掛けている、ゆるめ〜しょん(ゆるいアニメーション)約60点や、ヤカンやダルマなど日常の何気ないモノや美術作品、映像など約600点をさまざまな方法で回転させながら展示する。回転というシンプルな動きの中に、命を吹き込む生命感、固定概念の破壊、関係性を喪失した空虚さなどの意味を投げかける。
「弥次喜多 in DEEP」や朝日新聞に連載中の「地球防衛化のヒトビト」など数多くのギャグ漫画を手掛けるしりあがり寿は、文藝春秋漫画賞や手塚治虫文化賞マンガ優秀賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、叙勲紫綬褒章受章など高い評価を得ている。また、墨絵やアニメーションによる現代アート作品も発表している。
■「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」
会場:練馬区美術館
会期:2016年7月3日〜9月4日
休館日:月曜日(7月18日は開館し、翌19日は休館)
開館時間:10〜18時(入館は17時半まで)
観覧料:一般800円、高・大学生と65〜74歳は600円、中学生以下と75歳以上は無料