アッシュ・ペー・フランスは2月17〜19日、合同展示会「rooms 32」を国立代々木競技場第一体育館で開催する。今シーズンのテーマは「ガラパゴス」。日本で独自に技術が発達したガラパゴスケータイ(ガラケー)からインスピレーションを得て、海外から見ると実は普通ではない"日本のスタンダード"を発信していく。
同展では毎回、注目アーティストの作品をエントランスに展示するが、今シーズンは、1998年から「スピード」をテーマに、シャープな造形物を制作する現代美術家の中村哲也にフォーカスする。エンジンなどのシステムは搭載していないが、超高速で走り出しそうな"視覚的"にスピードを追求したユニークな概念の造形物など約10点を展示予定だ。
「これから続ける100年のために」をコンセプトに日本の地場産品を展示する、「メード イン ドット」エリアには、過去最大の約120ブランドが出展。石川、富山、福井の北陸3県や岐阜などを中心に、地方の特色ある地場産品がそろう。
また、今シーズンのテーマ「ガラパゴス」にちなんで、会場中央のメーンカフェでは日本の食文化である、弁当をピックアップ。フードプロデュース会社、SOFとエシカルエリアの坂口真生ディレクターが協業し「ベントウ ニッポン」と題して、新進気鋭の料理人たちとコラボレーションしたスペシャル弁当を販売する。プリントシール機で業界シェア1位の会社、フリューが発表した最新機種「ヒカリ」を展示、体験することもできる。
さらに、注目度を増す「エシカル」エリアでは、産業廃棄物をリサイクルしたアクセサリーを提案するブランド「ヨカッタ」やオリジナルのコールドプレス製法と遠心分離で抽出する「ラウリッチ」のバージンココナッツオイルなどを紹介。
国内のジュエリーを中心に集めた「ドラマ」エリアでは、ジュエリーの産地である山梨県の技術と異業種のクリエイター10人がコラボレーションするプロジェクト「ボーンジュエリー」やダイヤモンドを用いた繊細なデザインが特徴の「ベルシオラ」など、約20ブランドを展示する。
ファッションエリアでは、世界14カ国に約130店舗を持ち、日本にコンセプトストアもオープンした、英「オールセインツ(ALLSAINTS)」が初出展。「ここのがっこう」を主宰する山縣良和「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」デザイナーがピックアップするニュークリエイターブースなど、バラエティーに富んだ約500のブランドや企業が一堂にそろう。