東急不動産は4月27日、大阪・森ノ宮に新商業施設「もりのみやキューズモールBASE(ベース)」を開業する。敷地面積約2万3000平方メートルの同館が位置するのは、日生球場の跡地。ランニングスポットとしても人気の大阪城公園に隣接するエリア特性を活かし、"スポーツと健康"に特化した新しいスタイルの商業施設になっている。
一番の目玉は、屋上に配したランニングトラック「エアトラック」だ。人工芝を敷いた1周300メートルの3レーントラックで、誰でも無料で利用できる。トップアスリートが所属し、健康のアドバイスやサポートを行う一般社団法人「アスリートネットワーク ラボ」が監修した。他にも、2面のフットサルコートや、フィットネスクラブ「東急スポーツオアシス」、クライミングジム「クライミング バム」、スポーツ洋品店「スーパースポーツゼビオ」といったスポーツ関連のテナントが並ぶ。「東急スポーツオアシス」には、関西初出店の「アディダス ランベース」が入る。
「コミュニティー」をキーワードにした新業態にも注目。市民参加型コミュニティー図書館「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」は、市民から本の寄贈を受け付ける新しいスタイルの図書館。本にメッセージを書けるカードを添え、借りた人がメッセージを足していくユニークな仕組みだ。ブックカフェ「スタンダードブックストア」と協業した新業態のブックカフェをオープンした。
23日に開催したプレス内覧会で岡田正志 東急不動産 取締役常務執行役員は「ここまでコンセプトに特化した館は初の試みだが、それはこの土地だからこそ。地域に根差し、毎日利用してもらえるような館に育てたい」と語った。初年度は400万人の来場を見込む。