カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)は12月12日午前7:00、神奈川県藤沢市辻堂に商業施設「湘南 T-SITE」をオープンした。2011年開業の「代官山T-SITE」に次ぐ2店舗目。パナソニックをはじめとする17社1協会が開発する「Fujisawaサステイナブル・スマートタウン」の一角で、敷地面積は約1万4080平方メートル。設計は「代官山T-SITE」と同じく、クライン・ダイサム・アーキテクツが担当した。
「湘南T-SITE」のコンセプトは、「本屋が作る文化複合施設」。「エンタテインメント」「フード/ライフ」「ファミリー」のテーマを掲げた3つの館で、蔦屋書店を中心に雑貨店や飲食店など約30のテナントが出店。蔦屋書店とテナントが協同し、全てのテナントで本を販売しながらライフスタイル提案を行う。「『代官山T-SITE』では、『本とモノ』を一緒に提案することで発信力が高まることが分かった。今回は、CCCがモノの仕入れを行うのではなく、テナントと協業することで、より効果的な本とモノの提案を実現したい」と鎌田崇裕・湘南T-SITE館長。湘南エリアに移住してくる30?40代の団塊ジュニア世代のファミリー層を中心に、週末は遠方からの来客も狙う。
1号館には、雑誌のバックナンバーをそろえたラウンジで、年間約1000本のイベントも開催する「湘南ラウンジ」をはじめ、「スターバックスコーヒー」「カメラのキタムラ」、旅をテーマにした「グローブウォーカー」、美容室「コムズ リブリ」、「アップル」製品を販売する「ティーサイト アップル オーソライズド リセラー」などが出店。2号館には、表参道のベーカリー「パンとエスプレッソと」の姉妹店「ミディ ア ミディ」、東京・合羽橋の調理道具専門店「釜浅商店」、伊勢丹のコスメショップ「イセタン ミラー メイク&コスメティックス」、「ミナ ペルホネン(4月オープン)」など13店舗がそろう。3号館には、料理講座やワークショップを行う「SQUARE LAB」などのスペースが3店と、子ども向け英会話教室などの施設がオープンした。
次回は、「湘南T-SITE」に出店するテナントの見どころを紹介する。