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フォンダシオン ルイ・ヴィトンが「ポップ主義」および「音楽/サウンド」にフォーカスした所蔵コレクション展第3弾を開催中

 フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションは、コンテンポラリーアートを中心に「主観的表現主義」「静観」「ポップ主義」「音楽/サウンド」という4つのテーマで構成される。オープニング時に公開した第1弾所蔵コレクション展では、上記4つのテーマを代表する5組の巨匠たちの作品を、第2弾展示では「主観的表現主義」と「静観」にフォーカスした作品で構成した。そして6 月3 日から始まった第3弾では、「ポップ主義」および「音楽/サウンド」を軸に、絵画や彫刻、写真、ビデオ、インスタレーションなど、さまざまなメディアを駆使して活動し、世代も地域も異なる26 組のアーティストの作品を取り上げている。

 1つ目の軸「ポップ主義」では、消費財、広告、テレビ、映画、インターネットに題材をとり、現代生活の最前線に渦巻くエネルギーを伝える作品群を取り上げる。上記の題材は、そのフォルムやコンセプトに操作が加えられ、本来の役割が拡大解釈される。参加アーティストは、ジェニファー・アローラ&ギレルモ・カルサディーヤ(Jennifer Allora & Guillermo Calzadilla)、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)、モハメド・ブルイサ(Mohamed Bourouissa)、ギルバート&ジョージ(Gilbert & George)、アンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)、ベルトラン・ラヴィエ(Bertrand Lavier)、アダム・マクイーウェン(Adam McEwen)、ミッシェル・マジュリュス(Michel Majerus)、クリスチャン・マークレー(Christian Marclay)、フィリップ・パレノ(Philippe Parreno)、リチャード・プリンス(Richard Prince)、トーマス・シュッテ(Thomas Schutte)、スターテヴァント(Sturtevant)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)。

 2つ目の軸「音楽/サウンド」では、環境アート、サウンドスカルプチャー、映像といった形式のインスタレーションが展示され、作品中では交響曲から聖歌、ポップス、コーラス、インストゥルメンタルにいたるまでさまざまな音楽が使用される。このキーワードでは、マリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramovi?)、ピラール・アルバラシン(Pilar Albarracin)、ジアッド・アンタール(Ziad Antar)、ウラ・フォン・ブランデンブルク(Ulla von Brandenburg)、ジョン・ケージ(John Cage)、ケリス・ウィン・エヴァンス(Cerith Wyn Evans)、ダグラス・ゴードン(Douglas Gordon)、ヤーン・トーミック(Jaan Toomik)らの作品を取り上げる。

 また、7月25日から新たに5組のアーティストによる映像作品5点が展示される。これは、現代アーティストが手がける作品においてポップが果たす役割や、新たな音楽シーンについて表現するもので、参加アーティストは、「ポップ主義」で展示している作品に加え新たに映像作品を披露するフィリップ・パレノ(Philippe Parreno)のほかに、リネケ・ダイクストラ(Rineke Dijkstra)、シプリアン・ガイヤール(Cyprien Gaillard)、マーク・レッキー(Mark Leckey)、ハンナ・ヴァインベルガー(Hannah Weinberger)。

 同展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションを構成する4つのテーマをキーワードに、世界の名だたる美術館から著名なモダンアート作品を集め、20世紀アートの軌跡をたどった『Keys to a Passion』展(7月6日まで開催)に呼応した内容とになる。2つの展覧会を通して、20世紀から現代に至る「ポップ主義」「音楽/サウンド」をテーマとするアートの潮流をたどることができる。

開館日/開館時間:月・水・木曜日11:00 - 20:00 、金曜日 11:00 - 23:00、土・日曜日
10:00 - 20:00
休館日:毎週火曜日
住所:8 avenue du Mahatma Gandhi - Bois de Boulogne - 75116 Paris
メトロ1号線「Les Sablons」駅 Fondation Louis Vuitton出口からフォンダシオン バス
シャルル・ド・ゴール広場のフリードラン大通りから15分間隔で運行
路線バス:244番線、フォンダシオン前に停車(週末のみ)
チケット料金:14ユーロ (各種割引あり)
*本券でフォンダシオン ルイ・ヴィトンとアクリマタシオン庭園の全エリアに入場可

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