CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は5月16日、大阪・枚方市駅前の近鉄百貨店枚方店跡地に大型商業施設「枚方T-SITE」をオープンする。枚方は、同社が1983年に「ツタヤ」1号店を出店した創業の地。代官山、湘南(藤沢市)に続く3店舗目のT-SITEを、9層からなる総面積約1万7500平方メートルの国内最大規模で出店した。ブック&カフェの蔦屋書店を中核に、レストランやマルシェといった飲食・フードを充実させ、市民の日常生活に寄り添った43のライフスタイルショップを誘致した。
コンセプトは"毎日行きたくなる百貨店"。1階の「食マルシェ」は、朝7時から営業するベーカリーショップや、東心斎橋で醸造する地場ワインを扱う「フジマル食堂」といった大阪の地元企業と協業した飲食店と、食を切り口にセレクトした8000冊の本、家電コーナーを設置。2階は、ツタヤ枚方駅前本店を移転させた。3階は、約1300平方メートルの蔦屋書店。格安航空会社のジェットスター・ジャパンと協業したツアーデスク「T-TRAVEL」を用意し、旅行ツアーをトータルでサポートする。4階の「暮らしと美容」では、女性のための服飾・生活用品を集めた雑貨マルシェや、5階との吹き抜け空間に置いた高さ9メートルの本棚が目を引く。5階は、同社初となるキッズ向けエリアで、室内遊具や親子で楽しめるコミュニティースペースを充実させた。
T-ポイントをはじめとする同社のデータベースを駆使し、最先端のデジタルを融合させたサービスも特徴。専用アプリ「T-SITEパスポート」を使用すると、スマートフォンがTカード代わりになり、商品決済や在庫検索、レビュー検索、レストランの予約、駐車場の空き状況確認などが可能になる。