ファッション

アルゼンチン発フレグランス「フエギア1833」の調香師に聞く 日本をイメージした香りとは?

一貫して自分たちの手で

WWD:香りの創作方法でのこだわりは?

ジュリアン:すべてのプロセスにおいて、植物のリサーチ、採取、抽出、調香、生産、販売までを一貫して自分たちの手で行っています。私は今、市場に出回り始めた新しい生分解性素材と融合できるよう、多くの調香を見直しています。多くの一般的な香水は人工香料を使用していますが、「フエギア1833」では素材が生分解性であることがとても重要であると考えて取り組んでいます。私たちはサスティナビリティを実践しているブランドであり、信条としています。自分たちで材料の生産を行うために、5万ヘクタールもの広さを持つ自社の植物学研究所「フエギア1833 ボタニカルセンター」も開設しました。

WWD:「フエギア1833 ボタニカルセンター」はどのような場所?

ジュリアン:原材料となる植物を育て、さまざまな抽出方法を実験することができます。同センターはまだ始まったばかりですが、私たちはここが絶滅危惧のある植物の保護などに重要な役割を果たすセンターになり得ることを信じています。複数の大学と提携し、私たちの採取するデータや技術、機械を共有できる関係も築いていて、ラテンアメリカでは初の導入となる2つの重機の使用も許可されています。

次ページ:日本をテーマにした商品開発を展開▶

固定ページ: 1 2 3

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。