ファッション

アルゼンチン発フレグランス「フエギア1833」の調香師に聞く 日本をイメージした香りとは?

一貫して自分たちの手で

WWD:香りの創作方法でのこだわりは?

ジュリアン:すべてのプロセスにおいて、植物のリサーチ、採取、抽出、調香、生産、販売までを一貫して自分たちの手で行っています。私は今、市場に出回り始めた新しい生分解性素材と融合できるよう、多くの調香を見直しています。多くの一般的な香水は人工香料を使用していますが、「フエギア1833」では素材が生分解性であることがとても重要であると考えて取り組んでいます。私たちはサスティナビリティを実践しているブランドであり、信条としています。自分たちで材料の生産を行うために、5万ヘクタールもの広さを持つ自社の植物学研究所「フエギア1833 ボタニカルセンター」も開設しました。

WWD:「フエギア1833 ボタニカルセンター」はどのような場所?

ジュリアン:原材料となる植物を育て、さまざまな抽出方法を実験することができます。同センターはまだ始まったばかりですが、私たちはここが絶滅危惧のある植物の保護などに重要な役割を果たすセンターになり得ることを信じています。複数の大学と提携し、私たちの採取するデータや技術、機械を共有できる関係も築いていて、ラテンアメリカでは初の導入となる2つの重機の使用も許可されています。

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