百貨店の6月度の売上高は、三越伊勢丹が前年同月比94.7%、高島屋が同97.6%、そごう・西武が96.6%、大丸松坂屋百貨店(今年1月から大丸心斎橋店本館が建て替えで休業)が同92.9%、阪急阪神百貨店が98.2%だった。長らく続く衣料品の低迷に加え、今春以降のインバウンド(訪日外国人客)の購買単価の下落、富裕層の買い控えに歯止めがかかっていない。
三越伊勢丹は、夏物など一部アイテムに復調の兆しがみられるものの、前月までと同様、高額品、衣料品が苦戦。インバウンドの客数は1割増だったものの、客単価は3割減だった。高島屋は株価の影響もあり高額品の特選衣料雑貨や宝飾品が前年実績を下回った。そごう・西武は衣料品やインテリアなどが苦戦しているのに対し、食品や化粧品は前年を上回った。大丸松坂屋は大丸心斎橋店の縮小営業が響いているが、大丸東京店は15カ月連続の増収を記録した。