ワコール(WACOAL)は産学連携の一環で青山学院大学・経営学部マーケティングの学生13人と同社のブライダルインナー「ワコールブライダルインナー(WACOAL BRIDAL INNER)以下、ワコールブライダル」のウェブサイトのリニューアルをスタートした。
「ゼクシィ」調査による今年の予想婚姻組数は約62万組、うち、予想挙式組数は約38万組。ハネムーンを含む挙式費用は約480万円だという。挙式で花嫁が着用するのはウエディングドレスとカラードレスの割合が半数以上と圧倒的。人気はAラインまたはプリンセスラインで、スタイルがよく見えるデザインがドレス選びの基準だという。
2014年のワコールの調査では、ブライダルインナーに関しては、ウエディングドレスを選ぶときにそれに合うインナーが必要だと気付くケースがほとんどだ。花嫁の8〜9割がデコルテの空いたドレスを選ぶため、美しいドレス姿を作るにはストラップの付いていないブライダルインナーは必須。現状は、結婚式場でドレスを選ぶ際に勧められたブライダルインナーを購入するか、1度しか着用しないためネット通販で廉価なものを購入するケースが多いという。
ブライダルインナーが必要と気づいた消費者による「ワコールブライダル」へのウェブサイトへのアクセスは多いが、実売への"一押し"が弱い。そこで、ワコールは消費者との接点である「ワコールブライダル」のウェブサイトのリニューアルを決定。同リニューアルサイトをきっかけに「ワコールブライダル」の認知度アップおよび、消費者を百貨店や専門店に誘導するのが目的だ。カスタマージャーニーマップ(顧客が商品やサービスを知り、購買するまでの行動や思考、感情などのプロセスを分析しマップ化したもの)作りなどのワークショップなどを通して学生の若い感性と意見を反映したウェブサイトを開発する。リニューアルサイトは今秋に完成する予定だ。